まだ信じられないという気持ちがありながらも

会社の帰りに「あの場所」を訪れてみた。普段は何気なく通り過ぎる場所であり、もしかしたら昨日、あの時間にも居合わせたかもしれない。
事件があったその一角だけは、いつもとは全く違う光景が広がっていた。そこには献花台が設けられ、沢山の花や飲み物などが供えられていた。
私は黙礼してその場を通り去った。まだ現実に起きたこととして完全には受け容れられない、そんな気持ちがあった。